想ったことを綴るだけ

思いのままにたいぷ

人生の本質

5月くらいから法学部のイケメン後輩におすすめされていた映画を見た。

2007年公開の「Into the wild」という映画。

 

映像はとてもきれいで、見た人が非日常を体で味わいたくなるような情景描写も多々あった。

アメリカの壮大さに思いを馳せながら、主人公の葛藤に共感もする。

1秒もよそ見せず見たけれども、見た後には、そこまで良いといわれるほどの映画ではないなという印象だった。

 

映画を見てから5日ほど経っても、なんだかもやもやした。

そういう映画はいくらでもあると思うが、これは少し違った。

昨日バイトで10㎏分の鶏肉を、週末のために仕込んだ1時間半。

その間にこの映画を思い出して考えた。

 

そこから、この映画は人生の本質を伝えたかったのではないか、と思った。

 

 

人生の本質があるとすれば、結局「人」に帰結するのだと思う。

主人公は映画の中で必死に”人が作ったモノ”の価値から逃れようとしていた。もっと自然で、もっとwildな領域を求めていた。

その結果、彼に残ったのは、「人とのつながり」だった。

自然と人間は二項対立ではない。
人間は自然の一部で、人間の行為も自然の一部だ。
人が意味もなく人を殺すのも自然。
人間が生み出した全ての”人工物”も自然。

人間が自然に”帰ろう”としても、結局それが非日常であることに気づいてしまうのも、そのためだろう。


自然を追い求めることは、創られた無価値な”価値”への執着を捨て、

価値の有無など関係のない「人とのつながり」や「人との関わり」を求めようとすることだと思う。